アクリル水槽の板厚 重量 その他仕様

水槽の重さ
ここではおもに大型アクリル水槽の板の厚みや重さ、耐久性についてのご説明になります

アクリル水槽の推奨板厚

水深が45cm(450mm)以上ある水槽の推奨板厚になります
幅と奥行よりも水面の高さ(H)が水圧に対して強度に影響が出ます

水面の高さ H(mm)推奨板厚(mm)
水深450以下5~6 幅と奥行きによっては押出板でも可
451~5008~10 ここからはキャスト板推奨
501~60013
601~75015
751~90020
901~100025 これより深い物は1液重合接着推奨
1001~120030
1201~※積層キャスト板

本来、高さ600mm水槽の推奨板厚は13mmですが、7割程度の水位で使用する時は
板厚10mmで大丈夫な事もあります。
また、水槽側面の板よりも底板を薄くするのは観賞魚業界の慣例ですが、設置する状況により推奨する底板の厚みも変わります。

※幅や奥行きにもよりますが、基本的に高さ1mを大幅に超える(例、H1800mm等)水槽は板厚40mm以上の積層アクリル板推奨です。キャスト板を重ねて作る超厚板で価格が数百万円~になるので大型実験設備や水族館などでしか必要になる事は殆ど無いと思います。

水を張ったアクリル水槽の大まかな重さ

水槽の重さの大部分を占めるのが水です。検討している水槽がどの位の重さになるかを以下フォームで参考頂けますと幸いです
数字を半角で入力 ※ここだけ〇〇cm入力です

Lagoon水量s 水槽幅W(cm)

水槽奥行D(cm)

水面まで高さH(cm)

水槽の水の重さ



水1リットルを1kgとした時の重さになります。
これに、水槽含め機材の重さを合計した物が水槽セット一式のおおよその重量になります。

アクリル水槽とガラス水槽の重さの違い

カラの水槽の場合、アクリル水槽とガラス水槽で重さがどのぐらい違う?
というご質問を良くいただきますので、以下は大まかなな重さの違いをご紹介いたします。
水が入っていない水槽の重さ

水槽サイズ(mm)アクリル板厚(mm)ガラス板厚(mm)
W450xD300xH3003.5kg54.2kg3
W600xD300xH3504.5kg59.3kg5
W900xD450xH4509.6kg520kg5
W1200xD450xH45019kg830kg6

比重は水を1とした時、アクリル板1.19 ガラス板2.5で計算しています
実際は水槽の仕様により重さも変わりますので、目安としてご覧ください。

一般的な重量物

約30kg冷蔵庫100L(単身者向け)
約60kg冷蔵庫300L(2~3人家庭向け)
約70kgベッド(キングサイズ)
約100kg冷蔵庫500L(5人家庭向け)
約200kgピアノ(アップライト型)
約400kg自動販売機(商品が入っている状態)
約800kg軽自動車(人が乗っていない状態)
約3000kgインドゾウ(成体)

キャスト板重合接着水槽の強度・耐用年数について

大型水槽にアクリルキャスト板の重合接着が向いているのは水圧に対する接着面の強度にあります。
一般的に、アクリルキャスト水槽の耐用年数は新しく製作した物で美観、耐久性を保てる年数は7~10年と言われますが、実際は直射日光に当たる環境や、日ごとの温湿度の差が激しい所に設置すると、美観、耐久性共に低下し短くなります。特に大型水槽を一度満水にして使用後、水を抜いた空の状態で長期間のざらしにした場合一気に強度が低下します。久々に使おうと満水にしたらいきなり決壊したという話も聞きますので、長期放置後に使用する場合、又は中古水槽を検討する際はその点を考慮して購入する事をお勧めします。
強度仕様が足りている新品の水槽を、直射日光を避けて通常使用している場合、美観、耐久性共に10年程度は持つ事が多い様です。

板の種類、接着方式による耐久性の違い
アクリル板は押出、キャストの板その物の強度に大差はありませんが、キャスト板で使用出来る重合用接着剤の方が接着強度および耐久性が高くなります。
また、重合接着も一般的に使用されている二液重合型接着は、押出板の溶剤接着と同じく直射日光は避けられる場所に設置する事を推奨いたします。

直射日光を避け、急激な温湿度を変化させなければどちらの接着方式でも10年は使用出来る事が多くなっています。

一度、個人的に気になって国内接着剤メーカーを片っ端から質問して回った時、最大手の接着剤メーカーから「接着剤と呼ばれる物は例外なく水で膨潤するので、劣化速度に差はありますが接着剤を使用する限り接着面から劣化する事は避けられません」という回答がありました。
ただし、例外として接着と言うよりも同化と言う方が近い一液重合接着は、直射日光が当たる場所でも接着面の耐久性は殆ど劣化しませんが、専用設備を持つ工場が少ない事と、作業に熟練の技術を要するため商品が高額になります。

耐久性の一例

画像は東京都台東区の御徒町駅から近い飲食店「菜魚味や」さんに2014年にご購入設置頂いているアクリル水槽です。

菜魚味や2014年設置水槽
10年以上が経ちますが、2025年4月迄は問題無く使用出来ています。

Googleで→御徒町 菜魚味や←さんへ
ランチもディナーもやっていて安くて美味しい居酒屋さんです。気さくな観賞魚好きの大将なので御徒町で食事の際には是非どうぞ。

一般的な素材の違い

光の透過率 熱に対する違い

素材全光線透過率熱伝導率熱膨張係数(単位)
アクリル(押出キャスト共通)約93%約0.2W/mK5~9(X10-5/℃)
透明塩ビ約80%約0.15W/mK6~10(X10-5/℃)
ガラス(一般的なフロートガラス)約90%約0.8W/mK8.5~9.0(X10-6/℃)

全光線透過率:いかに光をツーツーに通すか。数が大きいほど透明に近い。
熱伝導率:熱の伝わりやすさ。数が小さいほど熱が伝わりやすい。
熱膨張係数:値が大きいほど温度変化で伸びます。
仮にアクリルや塩ビは1mの板が20℃程度の常温から一気に60℃位迄上げると2cm伸びます。一方、ガラスは肉眼で分かる位は伸びません。
厳密ではありません。

アクリル板の薬品耐性

アクリルキャスト板の薬品耐性表になります、薬品使用時の参考にご利用下さい

試薬  判定
硫酸 (98%)  × 
硫酸 (30%)  ○ 
塩酸 (36%)  × 
塩酸 (30%)  △ 
硝酸 (60%)  × 
硝酸 (10%)  ○ 
弗化水素 (40%)  × 
クロム酸 (40%)  × 
蟻酸 (90%)  × 
氷酢酸 (98%)  × 
クエン酸(20%)  ○ 
試薬  判定 
乳酸  △ 
シュウ酸  ○ 
無水酢酸  × 
苛性ソーダ (48%)  ○ 
アンモニア (28%)  ○ 
ホルマリン  △ 
酸素、オゾン  ○ 
メタン  ○ 
亜硫酸ガス  ○ 
塩素ガス  △ 
臭素ガス  △ 
  • 表の見方 ○:余裕 △:使えない事はない ×:止めた方が良い
    ※常温時の薬品耐性になります。低温、高温時により耐性も変動しますので、詳しくは勉強が出来る人に聞いて下さい。

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