アジアアロワナのすゝめ

 アジアアロワナを飼ってみたいけれど、熱帯魚すら飼った事が無いから何から始めれば良いのか分からないという方も多いと思います。そんな方の為に、簡単なアジアアロワナ飼育の始め方を、5つのステップでご紹介致します。

ステップ1 水槽選び

 まず初めに水槽選びです、水槽が無ければ魚は入れられません。いきなり成魚のアジアアロワナを購入予定の場合、最低限、幅180cm奥行60cm高さ45cmの水槽が必要になりますが、マレーシアゴールデンの場合は50cmで成長が止まる為、幅150cm奥行60cm高さ45cmの水槽でも終生飼育が可能です。
 ショートボディと呼ばれるアロワナも、詰まり具合によっては本来必要なサイズの水槽で無くとも大丈夫な場合が有ります。
 しかし、いきなり成魚から始める方は稀ですので、15cm以下の個体なら60cm規格水槽、15cmから25cmまでの個体なら90cm規格水槽から始める事も可能です。このサイズから始める方が大多数ですので、ショップ等で目当てのアジアアロワナの目ぼしを付けてから、水槽を購入します。
 幼魚をいきなり180cm水槽に入れると、広すぎてビックリしてしまう事も有る為、身体のサイズに合わせた水槽選びをしましょう。


水槽選び

ステップ2 水作り

 始めてアジアアロワナを飼育する方に共通するのが、購入したアジアアロワナを早く水槽に入れたい事だと思います。しかし、アジアアロワナの飼育は、「水に始まり、水に終わる」という事を知っておかなくてはなりません。
 まず、水槽をセットしたら水道水で構わないので、水槽に規定のラインまで水を入れます。次にポンプの電源を入れ、ヒーターの設定温度を27度に設定して下さい。
 そのまま待つ事1日後、アジアアロワナを手間のかからない人口飼料で育てたい方は、このタイミングでバクテリアや調整剤と、マグロ赤身の切り身等を入れます。
 生きた餌(コオロギ、芋虫、金魚、メダカ)等でワイルドなアジアアロワナにしたい場合は、ここでパイロットフィッシュ(テスト用の魚)の投入になります。パイロットフィッシュに向いているのは、アカヒレ、メダカ等の小型の魚を、60cm規格水槽なら20匹前後、90cm規格水槽なら50匹前後を投入します。小赤と呼ばれる金魚は、稀に、イカリ虫やツリガネ虫という寄生虫を持って居る事が有り、のちに入れるアジアアロワナに寄生する可能性が有るので、当店では推奨しておりません。
 バクテリアと調整剤派の方も、パイロットフィッシュ派の方も、このまま10日~30日ほど(※1)、水槽を回し続けます。
 10日~30日経ったら、PH、亜硝酸、硝酸塩等の数値を測定し(※2)、数値に問題が無ければ、いよいよアジアアロワナの投入になります。

※1、アジアアロワナを飼育する水を作るのに、既にアジアアロワナを飼育している環境に有る、バクテリアが繁殖している水槽の水「種水」を、ショップや知人から分けて貰える場合は、最短10日で大丈夫です。水道水のみの場合は最低でも30日とお考え下さい。尚、当店で水槽をご購入のお客様へは、当店のメインタンクから無料で種水をお分けしております。(その場合、空のペットボトル等をご持参下さい。)

※2、当店で水槽をご購入のお客様へのサービスとして、ペットボトル等に飼育水を汲んでお持ち頂きますと、無料でPH、亜硝酸、硝酸塩等の数値を測定致します。

水づくり

ステップ3 アジアアロワナの種類

 いよいよ目当てのアジアアロワナの選別ですが、ここでアジアアロワナについて最低限知っておかなければならない知識をご紹介致します。

 アジアアロワナの種類には、次のようなものがあります。

スーパーレッド(紅龍)赤味の強いアジアアロワナ。個体差は有りますが、これが赤。という風な仕上がりになるスーパーレッドは、本来は赤くなる個体を高額な金額で購入しても、飼育者のスキルが無ければ色は出ません。アジアアロワナの中では最も飼育スキルの必要な種類になります。
マレーシアゴールデン
(過背金龍)
文字通り背中まで金色になるアジアアロワナ。
※正式な名称では有りませんが、背中まで金色にならないマレーシアゴールデンを、日本ではハイバックゴールデン(高背金龍)と呼びます。
スマトラゴールデン(紅尾金龍)全身金色にはなりませんが、派手な金色を発するアジアアロワナ。個体によってはスプーンヘッドと呼ばれる、しゃくれあがった顔立ちになるので体型的にも人気の種類になります。
グリーン(青竜)安価な事も有り、入門魚的な位置付けですが、飼い込めば極めて綺麗なプラチナの様な光沢と体色を魅せるアジアアロワナ。アジアアロワナの中では気性が最も荒く、混泳させるのは危険な種類でも有ります。
バンジャール(黄龍)インドネシアのバリ島にあるバンジャール地方が原産のアジアアロワナ、詳細は断定出来ませんが、後方三鰭が個体差により、イエロー、オレンジ、レッドに染まるアジアアロワナ。
※後方三鰭が赤くなる個体には、バンジャールレッド等の商業名が有ります。
 「○○レッド」、「○○ゴールデン」「○○ゴールド」「〇〇紅龍」「○○過背金龍」「○○龍」等の様々な名前のアジアアロワナを見たり聞いたりする事が多いと思いますが、それは東南アジアのファームや日本のショップが、他社との差別化を図る為に付けた商業名ですので全く気にする必要はありません。
 尚、近年のアジアアロワナは混血種が極めて多い為に、本来50cm以上にはならない筈のマレーシアゴールデンが50cmを超えたりスプーンヘッドになったりしている様です。
 レッドに至っては、現在は○○系等の非常にヤンキー崩れの人が好きそうな系統分けになっているみたいですが、どんなアジアアロワナだろうがアジアアロワナはアジアアロワナです、ご自身の目で見て気に入ったアジアアロワナ、これなら一生面倒を看たいなと思うアジアアロワナを選びましょう。アジアアロワナに関しては、放出系と自分で抜かす残念な飼育者がたまにいますが、下取り前提で買うなら車かバイクにしておきましょう。アジアアロワナはモノでは有りません。

ステップ4 アジアアロワナを水槽へ

 ショップや通信販売で購入したアジアアロワナを、いよいよ自宅の水槽に向かえ入れます。
 自宅の水槽に着いたばかりのアジアアロワナは、袋詰めのまま移動した事による水温の変動や輸送により、かなりのストレスを感じています。水合わせ(ご自宅の水槽の水と、輸送されて来た袋の中の水を馴染ませる作業)を、迅速かつ丁寧に行います。
 水合わせの簡易な方法は、
(1)ショップから届いた袋を、そのまま水槽に浮かべ、30分から1時間待つ。(袋の中の水温と、水槽の水温を同じ温度に近づける為。)
(2)袋を開けて、水槽の水をコップ等で少し掬い、魚の入っている袋に入れる。(この時、魚のエラの動きと全身の泳ぎを良く観察して下さい。余りにも水質が違い過ぎると、エラの開閉スピードがとても速くなり、動きも驚いた様な動きに変わりますので、その場合は、様子を見つつ状態が落ち着いて来たら、極少量の水を足し続けます。平気な様でしたら、コップ1杯分を1~2分間隔で、水槽の水を継ぎ足して行きます。
(3)水槽の水を足し続けると、袋の水が一杯になって来ますので、一度袋の口を手で塞ぎ、排水溝などに水だけを捨てます。以上の作業を2~3度繰り返すと、袋の中の殆どの水が、ショップから届いた水では無く、自宅の水槽の水に替わっている事になります。
(4)ここで袋を水槽に沈め、アロワナが驚かない様に水槽内へ放します。すぐに水槽の蓋を閉じるのもお忘れ無く。


水合わせの手順

ステップ5 アジアアロワナと暮らそう 

 子供の時は元気に、大人になると荘厳な泳ぎを魅せてくれ、赤くなる個体や、金色(こんじき)に身体が染まる個体のアジアアロワナを鑑賞するのは楽しいものです。
 ペットというには、抱き上げたり撫でたり出来ないので少し寂しくも感じますが、馴れれば人間の手から餌を食べたり、水を換える時に手にすり寄ったりして来て、犬や猫にも劣らない、とても愛着の湧く生き物でも有ります。古代からモデルチェンジせずに現代まで生きているだけ有り、病気にも強くエサも1、2週間食べなくても平気で飼い主の帰りを待っているので、出張等が多いお仕事の方でも飼育出来るペットになります。
 唯一つ絶対に気を付けなければいけないのは、アジアアロワナの死因のトップは飛び出し事故なので、蓋だけはキッチリと閉めましょう。
 当店では、まだ子供のアジアアロワナの身体のサイズに有った60cmや90cm規格水槽の「アジアアロワナスターターキット」のご提案も致しております。終生飼育に必要な最終的な水槽も、勿論ご相談に応じております。アジアアロワナは一部マニアの世界にするには勿体無い、可愛いペットです。さあ、今日からお気に入りのアジアアロワナ探しを始めましょう。


アジアアロワナと暮らそう



Lagoon company 《ラグーンカンパニー》
 中央区日本橋を拠点にするインターネットショップです。アロワナや古代魚などの大型魚を飼育するのに必須の大型アクリル水槽や、アロワナを始めとする大型魚を当店提携の都下にございますストック場から発送を行っております。